地震等でブロック塀等の崩壊によって、犠牲者が発生しています。
みなさま一人ひとりが、ブロック塀等の所有者としての維持管理の責任を認識し、日頃より安全点検を行うように心がける必要があります。
と言っても、専門家ではない個人が、どの点を注意すれば良いのか、明確に判断するのは、難しいでしょう。
少しでもご不安のある方は、専門家にご相談ください。
【ポイント】
➊ブロック塀等の安全を確保することは所有者の責任です。塀の崩壊により、周辺に方々に迷惑をかけないよう気を付けましょう。
➋地方公共団体によっては、ブロック塀等の安全対策に係る補助金など支援制度が設けられている場合もあります。お住まいの地方公共団体へ支援制度の確認をしましょう。
➌地方公共団体によっては、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき、避難路沿道の一定の高さ・長さを超えるブロック塀等について、耐震診断の実施と診断結果の報告を義務付けている場合があります。確認しましょう。
【ブロック塀等とは、『補強コンクリートブロック造の塀』と『組積造の塀』の2種類に分類されます】
・補強コンクリートブロック造の塀とは、コンクリートブロックに鉄筋が入った塀
・組積造の塀とは、石やレンガ等を積み上げて造られた塀
チェックポイント(ブロック塀編)
➊塀は高すぎないですか?
(塀の高さは地面から最高2.2m)
➋塀の厚さは十分ですか?
(塀の厚さは、高さが2m以下の場合は10cm以上、2m以上の場合は15cm以上)
➌控え壁がありますか?
(長さ3.4m以下ごとに、高さの5分の1以上突出した控え壁が必要。ただし塀の高さが1.2m超の場合)
➍基礎がありますか?
(ブロックの最下段の下に、コンクリートの基礎が必要)
➎塀が傾いたりしてないですか?
(塀に傾きやひび割れ、鉄筋の錆び汁、著しい白い物質の付着がある場合は、塀が劣化しているサイン)
チェックポイント(組積造の塀編)
➊塀は高すぎないですか?
(塀の高さは地面から最高1.2m)
➋塀の厚さは十分ですか?
(塀の厚さは、塀の高さの10分の1以上の厚さが必要)
➌控え壁がありますか?
(長さ4m以下ごとに、塀の厚さの1.5倍以上突出した控え壁が必要)
➍基礎がありますか?
(ブロックの最下段の下に、コンクリートの基礎が必要)
➎塀が傾いたりしてないですか?
(塀に傾きやひび割れ、鉄筋の錆び汁、著しい白い物質の付着がある場合は、塀が劣化しているサイン)
ブロック塀が倒れて、住人や通行人が怪我をしてしまっては、大変です。
そうなる前に、チェックポイントを確認し、不安がある場合には、専門家に相談しましょう。