家賃に消費税はかかる？
家賃に消費税はかかるのか？結論から言うとかかりません。
では、どのような基準で消費税の有無が決まるのか、見ていきましょう。
消費税は国内で事業者が事業として対価を得て行う取引にかかります。賃貸住宅の家賃も事業の対価となるので、消費税が導入された１９８９年当時は課税されていました。
ですが、その後１９９１年に制度が改正され、居住用の住宅の家賃は課税されなくなっています。ただし契約期間が１カ月未満の場合や、ウイークリーマンションや民泊など旅館業に該当するものは課税されます。
家賃は居住用ならば非課税となります。地代も住宅の敷地として土地を借りる場合は非課税です。ただし家賃と同様、契約期間が１カ月未満の場合などは課税されます。
ですが、家賃といっても事務所として使う場合（居住用でない）は課税されます。事務所がどうかは用途で決まるので、同じ賃貸マンションでも居住用として借りれば非課税、事務所として使う場合は課税となります。例えば、法人契約でも寮や社宅として借りる場合は非課税、オフィスとして借りる場合は課税となります。
敷金・礼金・管理費・保証金・更新料・引越し代の消費税はかかる？
家を借りるときや借りている間には、家賃以外にも費用がかかります。それらの消費税の有無はこちらです。
消費税：なし
敷金、礼金、管理費・共益費、保証金、更新料
消費税：あり
仲介手数料、引越し代
家賃の消費税の有無・・・「居住用であるかどうか」で判断します。
敷金などの消費税の有無・・・「契約終了後に返還されるかどうか」で判断します。
ただし、例外もあるので、確認が必要です。